「神さまに生かされて」 高橋 泉
2008年1月27日、何の前ぶれもなく、突然心臓が止まり倒れました。偶然となりに居合わせた主人が救急車が来るまで心臓マッサージをしてくれて助かりました。約一週間で回復し、医者には「奇跡です」と何回も言われ、何事もなかった様に普段の生活に戻っていたのですが、3ヶ月経って、心臓の不整脈が見つかり、5月はじめに、ICDという機械を体内に植え込む手術を受けました。
局部麻酔だったので、肉が引き裂かれる痛みと恐怖で、「あのまま死んでしまった方がよかった」と取り乱しそうになりましたが、そんな時、イエス様の十字架が頭に浮かびました。イエス様はこの何十倍、何百倍もの苦しみをあの十字架の上で耐えて下さった、それも私の罪を、そして全ての人の罪を背負い死ぬために……でも今の私の苦しみは、そのイエス様から命をいただき、生きるためのもの……そう思った時「ごめんね、ありがとうイエス様」と“両手いっぱいの愛”を口ずさんでいました。手術が終わるまで、何度も何度も歌い続けました。
あれから4ヶ月になります。まだ傷が痛み、多少の生活の不便さは残りましたが、以前とほとんど変わらない生活をしています。ひとつ変わった事は、私は自分で生きているのではなく神様に生かされているという事が分かった事……
はじめてのオリジナルさんび「光の主」を作ってからもう22年も経ちました。1年に1曲出来るか出来ないかのペースで生まれて来た曲達をずっと温めていましたが、やっと一つの形にすることが出来ました。自分の曲を発表するというのは、とても照れくさいものです。でも誰か一人でもこの歌を聞いて神様の愛を感じてくれる人がいるなら、もっと大きな声で歌わなければと心から願うようになりました。命をかけて愛して下さった神さまに生かされているから……
2008年9月1日
高橋 泉